目次
更新履歴
2021年6月19日 | 初稿 |
2022年4月10日 | 一部内容修正、追記 |
はじめに
すこんぶです。今から3か月前、2021年3月にbeatmania IIDXのSP皆伝を再取得しました。最後に取ったのは2014年4月のことなので7年ぶりです。そのために何をしたか今回記事にしてみました。皆伝の再取得にあたって自分の実践してきたことを客観的に振り返るのが目的です。
前提として以下をご理解ください。
- 練習はアーケード環境のみです。INFINITASやBMSはほぼ触っていないので、ここでは言及しません
- 正規縛りなど、縛りプレイをする人向けの内容ではありません
- ところどころ専門用語を使いますが、詳しい説明は割愛します
参考用:再取得までの過程
参考までに、年表にするとこんな感じでした。
時期 | 稼働バージョン | 状況 |
2014年 | SPADA | SP皆伝初取得、嘆きの樹(A)ハードクリア |
2015年~2018年 | PENDUAL~ CANNON BALLERS | プレイ頻度が激減、毎作多くて50回程度に |
2019年4月 | Rootage | 復帰、週に数回のゲーセン通いを再開 |
2019年10月 | Rootage | SP皆伝受験再開、冥のウイニングランで落ちる |
2020年 | HEROIC VERSE | コロナ禍も重なって暗黒期 |
2021年3月 | BISTROVER | ようやくSP皆伝再取得 |
実践したこと
ここから本題です。全部で8つあり、重要だと思う順に並べています。
①過去の自分に囚われすぎない
再取得にあたってこれが最重要でした。「昔の自分はもっとできてたのに…」という気持ちが一番自分をダメにします。「強くてニューゲームで始めた」と思い、昨日の自分よりも少しでも成長した部分に着目するのがメンタル的によかったです。
②連続してプレイできる時間帯・環境を選ぶ
AC環境のみで上達を目指す場合、連コインできる環境は必須です。私の場合は色んなゲーセンを回って、時間帯や曜日によっての混雑具合を把握し、空いていると思われる時間を狙ってプレイしに行きました。このおかげで集中してプレイでき、練習の効率を上げることに成功しました。
③皆伝を受けるのは1週間に1回までにする
皆伝に必要な実力があったとしても、間を空けずに何度も皆伝を受けるといわゆる「癖」が付きます。私は上述のとおりRootage当時に冥のウイニングランに入った瞬間(66小節目)に落ちる経験をして、悔しさのあまり何度も皆伝を受けました。その結果、嘆きの樹全体と冥の前半に恐ろしいほどの癖が付き、次のバージョンのHEROIC VERSEでも癖は抜けませんでした。そしてBISTROVERの皆伝が解禁されてからは1週間に1回程度の受験に留めたところ、癖が軽減された状態で合格できました。だいぶ遠回りをしてしまったと思います。我慢は大事です。
なお余談ですが、以前にイラスト担当として関わったファンブック『そうだ KAC、行こう。』でも、「皆伝を何度も受けない」ことが皆伝に受かるための最重要事項として述べられています。電子版をこちらで頒布していますので、興味のある方はチェックしてみてください。(「そんな本に関わってたのに何度も受けたんかい」という突っ込みは甘んじて受けます)
④プレイ環境を統一する
皆伝再取得の2か月前から、デフォルト設定のLIGHTNING MODEL筐体(スイッチ50g/バネ50g)を選んでプレイするようになったことで、前よりも練習効果が上がりました(クリア曲数の増加、ミスカウントの低下、スコア力の向上)。それまでは高密度譜面の押しやすさを重視してバネ20gのLM筐体を好んでいましたが、その設定のLM筐体は置いている店舗・台数が非常に少なく、待ちができやすいことが難点でした。そのため当初は、バネ20gのLM筐体が空いているときはその筐体で連コ、混んでいるときはバネ20gの旧筐体に移動、というやり方を取っていました。ですがLM筐体と旧筐体の間には譜面の見え方や皿の反応において大きな違いがあるため、異なる筐体でプレイする度に自分の感覚を調整する必要があり、それが原因で練習効果が十分に得られていないと感じていました。そこで思い切ってバネ50gのLM筐体のみでプレイするようにしたところ、次第に50gでも20gとほぼ同等に高密度譜面を押せるようになり、悩みが解消されました。
⑤ひたすら☆12の高密度・高速譜面をやる
他の皆伝攻略記事でも述べられていることですが、皆伝を取るためにはBPM200程度の高密度譜面を認識して押せる地力が必要です。幸い(?)にもそうした傾向を持つ☆12の曲はここ数年で非常に数が増えたため、それらを練習に利用するに越したことはありません。参考までに、私は以下の曲をスタンダードやステップアップでよく選ぶようにしていました。
- Bad Maniacs
- Carmina
- Chrono Diver -PENDULUMs-
- Confiserie
- Elemental Creation
- Go Beyond!!
- IX
- MEGAERA
- Sigmund
- Smashing Wedge
- Verflucht (ANOTHER)
- ∀
- シムルグの目醒め
- 東京神話
- 焔極OVERKILL
⑥灼熱の皿のリズムを覚える
前の項目で「BPM200程度の高密度譜面を認識して押せる地力が必要」と書きましたが、灼熱は傾向がまったく異なる譜面のため、別途対策が必要です。私は皿曲が苦手なので、灼熱については座学でリズムを覚えてゴリ押ししました。少しでも時間を割いて譜面を見ながら枚数や押し引きを意識してシャドープレイするだけでも、実際に筐体でプレイする際に違いを実感できました。以下はお世話になった動画です。最初は0.5~0.75倍で再生していました。
ちなみに最近知ったのですが、ULTIMATE MOBILEの譜面鑑賞モードでキー音にハンドクラップを付けてオート再生ができます。これを利用するのも手だと思います。
⑦まぶたサドゥンに慣れる
BISTROVERの皆伝曲で言うと、4曲中3曲で、メインBPMから半分のBPMにガクッと落ちる部分が出てきます。この変化に瞬時に対応するにはスタートボタンを使った皿チョンやハイスピ変更も有効ですが、私のおすすめはまぶたサドゥンです。理由は、皿チョン・ハイスピ変更の場合はミスカウントが発生し、さらに特有のリスク(操作ミス、そしてLM筐体の場合はスタートボタンの多重反応によるSUD+の解除)がある一方で、まぶたサドゥンにはそうしたマイナス面がないためです。私の場合、普段からソフラン曲でまぶたサドゥンを使い、「このくらいのまぶたの閉じ具合なら認識できる」という水準を確認しておくのが効果的でした。
⑧段位ゲージで皆伝曲をやる(ただしランダム常備)
ステップアップの段位模擬試験モードは、抜けられるか自信がない曲の練習に役立ちます。私の場合は卑弥呼と冥が不安だったので、それぞれをランダム常備、ゲージ20%開始に設定して練習していました(実際に受けた際の開始時のゲージの残り具合に合わせて設定するといいと思います)。こうすると癖を付けずに練習ができ、抜けられると自信につながり、本番での緊張が軽減されました。
以上の8つが、私が実践してきたことです。
おわりに
お読みいただきありがとうございました。この記事を読んで感想がありましたら、ぜひ私のTwitterアカウント(@scmb2ay)までDMを送っていただけると嬉しいです。
なお私のIIDXのプロフィールは以下のとおりです。皆伝平均に勝ち越すべく頑張っています。もし腕前の近い方がいらっしゃいましたらライバル登録お待ちしております。